今回はロンドンで楽しめる、本場のアフタヌーンティーについてまとめてみました。
せっかくロンドンに来たのなら、ぜひ体験してみてほしいことの一つです。
観光の合間に紅茶やスコーンで、ゆったりとしたひとときを過ごしてみてください。
アフタヌーンティーとは?
afternoon tea(アフタヌーンティー)とは、19世紀のイギリスで始まった伝統的な習慣です。
午後の軽い食事として、紅茶と共にサンドイッチやスコーン、ケーキなどが提供されます。3段重ねのスタンドで提供されることが定番です。
当初は上流階級の社交の場として親しまれていましたが、現在では誰でも楽しめるスタイルに進化しています。
紅茶をゆっくりと味わいながら、会話を楽しむ時間として、人気があります。
特にイギリスや日本などでは、ホテルやカフェで提供されることが一般的です。
アフタヌーンティーの歴史
アフタヌーンティーは、19世紀半ばのイギリスで始まりました。
当時、上流階級の間では夕食が遅い時間に取られており、午後に軽い食事が必要とされました。
その発端は1840年代にベッドフォード公爵夫人アンナ・マリアが、午後の空腹を満たすために軽食と紅茶を楽しんだことに由来します。
この習慣が徐々に社交行事として広まり、サンドイッチやスコーンを添えたアフタヌーンティーの形式が確立されました。
現在では、世界中でこの伝統が親しまれています。
アフタヌーンティーとハイティーとの違いは?
アフタヌーンティーとハイティーは、混同されがちですが異なる習慣です。
アフタヌーンティーは午後に軽い食事と共に紅茶を楽しむ優雅なスタイルで、主に上流階級で発展しました。
一方、ハイティーは夕方に労働者階級が仕事終わりに取る食事を指します。
ハイティーには、温かい料理やボリュームのある食事が提供されるのが一般的です。
このため、アフタヌーンティーは軽食、ハイティーは夕食に近い食事として区別されています。
アフタヌーンティーのマナー
アフタヌーンティーでは、三段のティースタンドが使用され、下から順に食べるのが基本です。
下段にはサンドイッチや軽食が並び、次にスコーン、上段にはデザートが配置されています。
スコーンは側面からフォークなどを刺して半分に割り、クロテッドクリームとジャムを好みで塗ります。
音を立てず、ゆっくりと味わいながら、会話を楽しみましょう。
また、ホテルなどの場所によっては、ドレスkー度が設けられている場合がありますので注意しましょう。
ロンドンでおすすめのアフタヌーンティーが楽しめる場所
ここからは実際に、おすすめのアフタヌーンティーが楽しめるお店を紹介していきます。
有名なところや定番スポットを中心にご紹介しますが、後半では私も実際に行った穴場スポットをご紹介します。
The Ritz
超高級ホテルThe Ritz London(ザ・リッツ・ロンドン)のアフタヌーンティー。
男性はジャケット・ネクタイ着用、女性はスマートカジュアル、といったドレスコードがありますので要注意。
豪華で高級な内容の中で、優雅なアフタヌーンティーを楽しむことができます。
予約制、時間入換制となっているようです。
住所:150 PICCADILLY, LONDON W1J 9BR
HP:https://www.theritzlondon.com/dine-with-us/afternoon-tea/
Sketch
ガイドブックなどでもよく紹介されている、とても人気なSketch(スケッチ)というお店。
ランチやバーなど、コンセプトによってそれぞれ空間が分かれており、アフタヌーンティーが楽しめるのは、The Galleryです。
作り込まれたおしゃれな内装が印象的です。
お菓子やサンドイッチなどの見た目も凝っており、見た目にも楽しいアフタヌーンティーです。
住所:9 Conduit St, London W1S 2XG
The Wallace Collection
The Wallace Collection(ウォレスコレクション)は、ロンドンの中心的な通り、「オックスフォードストリート」からすぐの所にある、ギャラリーです。
建物はハートフォード侯爵家が住んでいたお屋敷で、豪華な内孫も印象的です。
入場無料で美術品の鑑賞も可能です。
映画アナと雪の女王(アナ雪)に登場する、フラゴナールの「ぶらんこ(The Swing)」という有名な作品も展示されています。
ギャラリーの紹介は、これくらいまでにさせていただきますね。
さて、本題のアフタヌーンティーですが、この建物内にあるレストランで楽しむことができます。
The Wallace Restarant(ザ・ウォレス・レストラン)は、天井が高くガラスでできているので、太陽の光が降り注ぐ開放的な空間です。
上品で可愛らしい内装も魅力的。紅茶も豊富な種類から選ぶことができます。
中心地からアクセスも良く、アフタヌーンティー以外に美術品の鑑賞までできるので、とてもおすすめな場所です。
住所:Hertford House, Manchester Square, London W1U 3BN
FORTNUM&MASON
こちらは王室御用達で有名な、ロンドンのデパートです。
ショップも併設されているため、お土産を購入するのにもピッタリ。
フォートナム&メイソン自慢の紅茶が飲み放題です。
ピアノ演奏があったりと、ラグジュアリーな雰囲気を楽しむことができます。
住所:4th Floor, Fortnum & Mason, 181 Piccadilly, London W1A 1ER, United Kingdom
The Wolseley
FORTNUM&MASONと同じく、ピカデリーエリアにある老舗英国レストラン。
煌びやかでゴージャスな内装が印象的。
ミシュランガイドにも掲載されており、イングリッシュブレックファストも人気。
こちらはイギリス人の知り合いにおすすめされて、1度行きましたがとても良かったです。
伝統的なシルバーの3段スタンドで運ばれてくるアフタヌーンティーは、特別感がありました。
サンドイッチも種類がたくさん入っていました。
伝統的で高級感のある雰囲気が味わいたい方におすすめ。
ドレスコードは無いようですが、綺麗めのの格好をした方が多かったです。
住所:160 Piccadilly, London W1J 9EB
Candella Tea Room
こちらも私が実際に行ったおすすめのお店です。
高級ホテルでもデパートでもなく、ケンジントンエリアにあるティールームです。
クラシックな雰囲気が漂う、どちらかというとこぢんまりした店内です。
ティーポットやカップなども可愛く、器も楽しめます。
また、価格もホテルなどと比べると良心的です。
個人的には、ここのスコーンがとても美味しく印象に残っています。
住所:34 Kensington Church St, London W8 4HA
番外編:Tea and Tattle
こちらはアフタヌーンティーではなく「クリームティー」のおすすめです。
クリームティーとは、スコーンと紅茶を一緒に楽しむイギリスの習慣です。
スコーンにつける濃厚なクロテッドクリームがセットになっていることから、「クリームティー」と呼ばれるようになったそう。
Tea and Tattleは、大英博物館の近くにあるうティールームです。
クリームティーでは、たっぷりのクリームとジャムを乗せたスコーンが提供されます。
地下のこぢんまりとした空間も落ち着きます。
また、私はクリームティーしか食べていませんが、アフタヌーンティーのメニューもあるようです。
住所:41 Great Russell St, London WC1B 3PE
食べきれなかった時は?
アフタヌーンティーは基本的に量が多いです。
食べきれなかった場合は、持ち帰りできることがほとんどです。
店員さんにその旨を伝えると、包んでくれたり持ち帰り用の容器をくれたりと、対応をしてくれます。
まとめ
今回はロンドンで楽しめるアフタヌーンティーをご紹介しました。
ロンドンでのアフタヌーンティーは、基本的に人気があるので事前に予約することが基本です。
ホテルなどのものは値段が張るところも多いですが、本場での体験はきっと特別なものになると思います。
庶民的な価格で楽しめる、素敵なティールームもたくさんあるので、ぜひお気に入りを見つけてみてください。