今までも海外での滞在先についていくつか記事を書いてきましたが、今回は特にシェアハウス（シェアフラット）を探すときの内見での注意ポイントをまとめました。
最初の滞在先や、家探しのポイントについては下記の記事を参考にしてみてください。
詐欺などの思わぬ被害に遭わないためにも、部屋を決める際は必ず内見をするようにしましょう。
私の個人的な経験は全てイギリス、ドイツでの経験です。
契約関連
契約書がもらえるか
個人間の契約だと契約書の発行をしていない場合もあります。
ただ後々のことを考えると必ずもらっておいたほうがいいです。
退去前のノーティス期間やデポジット、家賃についてなど「言った言わない問題」で揉めないためにも、契約書は必ず発行してもらうようにしましょう。
家賃とデポジット
家賃とデポジットの金額も確認しておきましょう。
デポジットは通常入居時に支払い、退去時に問題がなければ返ってきます。
家賃の支払い方法
家賃の支払い方法も大家さんによっては指定される場合があります。
送金なのか、現金手渡しなのか確認しておきましょう。
セキュリティ上できれば銀行送金の方がおすすめです。
手渡しとなると毎月多額の現金を引き出して、持ち歩く必要が出てきます。
家賃の支払日
トラブルを避けるため、いつまでに家賃を支払う必要があるか？も確認しておきましょう。
光熱費・インターネット料金
光熱費やインターネット料金は家賃に含まれているのか？家賃以外に支払う必要のある費用はあるのか？など。
入居期間・ノーティス期間
いつからいつまで入居できるか？退去する場合はどれくらい前に伝える必要があるか？など。
退去時のノーティス期間は大体１ヶ月くらいが目安です。
それ以上前に伝える必要がある場合は、入居者にとって不利になるためよく検討しましょう。
部屋について
鍵がついているか
部屋に鍵がついていない場合は結構多いです。
自分の使う部屋に鍵がついているか確認しておきましょう。
家具付きか
シェアハウスの場合は家具が備え付けの場合が多いです。
シーツなどのベッドリネンは自分で用意する必要がある場合もあります。
生活用品がどこまでそろっているか確認しておきましょう。
清潔感は？
シェアハウス全体にも言えることですが、清潔であるかどうかも重要です。
部屋や共用部分の衛生環境が自分にとってストレスのないものかよくみておきましょう。
雨漏りなどもないか要チェックです。
日当たりや風通しは？
日当たりや風通しも十分か確認しておきましょう。
時期や場所によっては日照時間が短く、気分が落ち込んだりすることもあります。
また、洗濯物を自分の部屋に干さなければいけない場合もあります。
そのため日当たりや風通しは重要視しておきましょう。
部屋の位置は？
シェアハウス内での自分の部屋の位置も確認しておきましょう。
玄関に近いと玄関の開け閉めの音や、バスルームやキッチンに近いと生活音が気になる場合があります。
壁の薄さ
先ほどの音の問題につながりますが、壁の薄さも確認しておきましょう。
シェアメイトによってはよく大きな声で電話していたりと、音が気になる場合があります。
共用部分について
暖房の使用可能時間
シェアハウスによっては暖房の使用時間が決められていたりします。
冬の厳しい国や寒い季節が長い国だとかなりきついので、事前に確認しておきましょう。
キッチンの設備
キッチンの設備がどのくらい整っているかも気になるところです。
レンジ、ケトル、トースターが使えるか確認しておきましょう。
このあたりがあると問題ないと思います。
食器や調理器具
食器や調理器具など、キッチンにあるものがどこまで自分が使用できるかを確認しておきましょう。
内見時に見た調理器具や食器が、実はシェアメイトや大家さんの私物だった。そのため「使える」と思っていたものが使えなかった、ということもあるようです。
キッチン内に自分用ストレージがるか
キッチン内に自分の使える収納スペースがあるかもチェックしておきましょう。
冷蔵庫や冷凍庫の自分が使用できるスペースも、どれくらいあるのか確認しておきましょう。
洗濯機の機能
洗濯に時間がかかると、他の人と洗濯のタイミングが被った場合になかなか順番が回ってこなかったりします。
また、洋服が傷む原因にもなるので、時短コース付きの洗濯機が備え付けられていればベストです。
水圧や排水の流れやすさ
シャワーやお風呂、キッチンなど、水圧がきちんとあるか？や排水が詰まりやすか？などもできれば確認しましょう。
バスルームだったら髪の毛、シンクだったら食品など、なんでも流してしまう人もいます・・・
シャワーヘッド
シャワーヘッドが固定されているタイプは、慣れていないととても不便です。
（プールなどで見る簡易シャワーのような、上の方からしか水を流せないもの）
ただでさえ狭いユニットバスだったりするので、シャワーヘッドが動かせるタイプの方が便利です。
バスルームやトイレの数は十分か
お風呂とトイレが同じスペースにあるユニットバスタイプ１つしかないと、シェアハウスはかなり厳しいです。
誰かがお風呂を使っているとトイレにもいけません。
お風呂とトイレが別々に独立してあるタイプか、トイレ付きバスルームとは別に独立したトイレが一つあると安心です。
経験上5人でトイレ付きバスルーム１つをシェアしていた時はかなりしんどかったです。
ハウスルール（掃除当番など）
掃除当番やゴミ出しなどハウスルールがあるか？も確認しておきましょう。
家によっては掃除当番ではなく清掃サービスが入る場合もあります。
害虫・害獣はいないか
害獣や害虫が出ないか？も重要です。
トコジラミやシルバーフィッシュ、ネズミなどが出ないかよく確認しておきましょう。
友人を招待できるか
友人を招待できるか？招待する場合は何かルールがあるか？（何日前までに通知するなど）も確認しておきましょう。
喫煙について
海外では屋内は禁煙の場合が多く、あまり部屋の中でタバコを吸うことはない印象です。
念の為タバコが苦手な人は喫煙者がいるか？なども確認しておきましょう。
消耗品はどうしているか
トイレットペーパーや洗剤などの消耗品はどうしているのか確認しておきましょう。
私の場合は「各自で用意して自分専用のものを使用する」というスタイルでしたが、みんなでお金を出し合ってシェアしているところもあるようです。
ゴミ捨て場
ゴミ捨てについても確認できると安心です。
住宅形態によっては、ゴミの捨て場所や方法が面倒な場合もあるので確認しておきましょう。
一緒に住む人について
大家さん
大家さんは同居なのか？別の場所に住んでいるのか？なども確認しましょう。
大家さん同居の場合、ハウスルールについて厳しく言われたりと少し窮屈な思いをする場合があります。
ただし、大家別居で遠くに住んでいる場合は、何かトラブルがあったときにすぐ来てもらうことが難しくなります。
シェアメイト
シェアメイトとある程度価値観が合いそうか、というのも気にしておきましょう。
実際に一緒に生活してみないとわからないことも多いですが、性別、年齢層、職業、人種などを事前に知ることができたらラッキーです。
ただし、差別的発言にもなりえますしプライバシーもあるので、根掘り葉掘り聞くのは避けた方が良いです。
ペット
動物にアレルギーなどがある方はペットがいるかどうかも聞いておきましょう。
また、バストイレが1つしかない場合は、飼い主がペットのためにお風呂を使っていてなかなかお風呂を使えないこともありました。
そういったケースもあるので頭の片隅に置いておいて損はないと思います。
立地や家の周辺について
駅やバス停からの距離
駅やバスからの距離が近いと便利です。
通勤や通学の面も考慮してチェックしましょう。
しかし、あまりにもバス停から近いとストーカーに注意が必要です。
バス停からつけてくる付きまといやストーカーに、家がバレてしまう可能性があります。
大通りからの距離
大通りから近いと騒音問題がある場合もありますが、治安的には大通りから近いところをおすすめします。
一度閑静な住宅街にある家に内見に行きましたが、街灯も少なく大通りや店からは少し距離があり・・・
夜は真っ暗で歩くのが怖いだろうなと思いました。
スーパーや薬局への距離
スーパーや薬局など生活に必要なお店が近くにそろっているかもチェックポイントです。
コンビニのようなお店でなく、大きめのスーパーがあると安心です。
まとめ
今回は内見時に確認しておきたいポイントをまとめてみました。
内見はそんなにゆっくり時間をとってもらえないと思うので、全てチェックすることはなかなか難しいです。
Webサイトなどで確認できる項目は事前に確認しておくのが良いかなと思います。
自分の譲れないポイントをもとに優先順位をつけておいて、内見で必ず聞きたいことを決めておくことも有意義な内見にするために重要だと思います。
また、可能であれば内見は友人や知人など、誰かと一緒に行くようにしましょう。
治安的な面でも1人よりは2人以上の方が良いですし、自分では気づかないことも他の人の視点で見れば気づけたりするのでおすすめです。