今回はネイリスト技能検定2級に合格するための重要ポイントをまとめてみました。
私自身2級に関してははほぼ独学で学んだので、その経験をもとに記事を書きました。
検定について&合格までの流れについては下記記事にまとめていますので、よかったらそちらも参考にしてみてください。
また、2級受験で必要な道具については下記記事にまとめています。
独学のメリットとデメリット
独学でのメリット
費用が抑えられる
独学でのメリットはこれが一番大きいと思います。
スクールに通うとコースなどにもよりますが、30万〜の費用がかかってきます。
通信制でも5万〜のところが多いようです。
ネイル検定受験には受験料や道具代などでも費用がかかってくるので、学費を抑えたい方におすすめです。
自分のペースで学習できる
スクールに通うとなれば、ある程度決まった時間内で通うことにはなると思います。
プライベートコースだと自分の生活に合わせてのレッスンが可能だったりしますが、予約がうまく合わない可能性もあります。
独学であれば自宅などで自分の好きな時間で練習が可能です。
なのでより気楽に、たくさん練習時間を確保することが可能です。
私自身は検定前だけ練習スペースを作っていつでも練習できるようにしていました。
独学でのデメリット
モチベーションの維持が難しい
独学だと講師や一緒に勉強する仲間がいないため、モチベーションを保つことが難しいと思います。
そのため自分で学習計画の管理ができる方に向いていると思います。
SNSなどで同じく受験予定の方とつながりをもつこともおすすめです。
実技の確認が困難
独学となると直接技術指導を受けることができません。
そのため知識が偏ってしまったり、自分のクセなどを客観的に指導してもらうことが難しくなります。
そのため色々な媒体から情報を収集して学習を進めていくことをおすすめします。
独学で合格するための学習計画
学習期間の設定
まずは学習期間を考慮して、受験時期を決めましょう。
2級に関しては基本的に、春・夏・秋・冬の年に4回試験が開催されています。
要項、採点基準のチェック
受験を決めたら「試験要項」と「実技採点基準」のチェックしましょう。
それらはJNECのホームページで確認することができます。
受験時期によってアートのテーマや、カラーリングの指定色などが変わってくるので、必ず自分が受験する時期のものを確認しましょう。
タイムテーブルの作成
実技試験でのタイムテーブルを決めましょう。
2級の実技試験ではさまざまな工程を時間内で終わらせる必要があります。
一例としては下記のような感じです。
実技試験前半
0~1分:手指消毒 約1分
1~12分:※長さカット、ファイリング 約12分
13~30分:クリーンナップ 約17分
インターバル:1分間
実技試験後半
0~1分:手指消毒 約1分
1~6分:チップ&ラップ用のプレパレーション 約5分
6~7分:レジン1回目 約1分
7~10分:ベースコート塗布(アート側の手) 約3分
10~11分:レジン2回目 約1分
11-14分:カラーポリッシュ塗布(アート側の手、1回目) 約3分
14-15分:レジン3回目 約1分
15~18分:カラーポリッシュ塗布(アート側の手、2回目) 約3分
18~30分:ファイリング 約12分
30-37分:ベースコート、カラーポリッシュ塗布(チップ&ラップ側の手) 約7分
37-47分:アート 約10分
47-52分:トップコート 約5分
52-55分:見直し、修正 約3分
上記はあくまでも一例です。
一度通しで練習してみて、苦手なポイントや得意なポイントを見つけましょう。
苦手な部分は時間を長めに、得意な部分は短めに・・・など、自分に合ったタイムテーブルを作成することが大切です。
試験対策でのポイント
実技試験をより効率よくできるようにポイントをまとめました。
ポリッシュ類を塗る順番
カラーポリッシュを塗る際は、アートの指定指からカラーリングするようにしましょう。
アートをする際にカラーポリッシュが乾いていないと、アートがとても描きにくいです。
そのためにアートをする指は一番最初にカラーポリッシュを塗るようにしましょう。
先にアート指だけ別のカラーに塗っておくことで、手指間違いの防止にもなります。
またーアートをした指のトップコートは最後に塗るようにしましょう。
絵の具が乾いていないとせっかく描いたアートが滲んだりする原因になります。
同時進行で時間の節約
2級の実技試験ではチップ&ラップをしなければいけませんが、レジンやグルーが乾くまでに少し時間がかかります。
その時間を有効に使って少しでも時間を節約にしましょう。
片手のレジンを乾かしている間にもう片方の手にポリッシュを塗ったりして、時間をうまく活用しましょう。
アートに関して
アートのテーマは受験時期によって異なります。
どんなテーマでもいろいろな描き方ができるので、自分の描きやすいデザインを模索しておきましょう。
本番で描くデザインが決まったら、それを何回も練習しておきましょう。
トラブル対処法
実技試験中にトラブルが起きた時の対処方法を事前に考えておくことで、心の余裕ができます。
例えば道具を落としたときの対処法や、塗ったポリッシュを傷つけてしまった場合の修正方法など。
対処方法を知っているだけで本番中トラブルが起きても焦らずに済みます。
練習モデル
本番と同じ方法で何度も練習することがベストではありますが、モデル同伴受験の場合は予定を合わせたり練習場所の問題があって難しいことも多いと思います。
その場合は練習用のハンドモデルを使った練習がおすすめです。
試験内容の流れを掴むには十分練習になります。
認定ハンドモデルで受験する場合も、受験本番で使用する認定ハンドが汚れたり傷ついたりしている場合は減点などの可能性もあります。
どちらにしても練習用に下記のようなハンドモデルを使用することをおすすめします。
筆記試験対策
筆記試験に関しては、下記の公式問題集からいずれかのパターンからそのまま出題されます。
そのため問題集を繰り返し解いて暗記すれば問題ありません。
私は購入しませんでしたが、より理解を深めたい方は下記の教科書を併用して勉強することもおすすめです。
ちなみに筆記試験に合格し実技で不合格だった場合は、次回の検定受験時に筆記試験が免除になります。
フィードバックをもらう
もし周りにネイリストさんなどがいた場合、練習や練習したチップなどをみてもらいフィードバックをもらうこともおすすめです。
また、ネイルのプロでなくても友人や家族に見てもらって客観的な意見を聞いてみることもおすすめです。
学習仲間を作る
1人で勉強しているとモチベーションを保つことがなかなか難しいと思います。
もし周りにも同じように受験をする方がいれば一緒に練習してみたりするのがおすすめです。
ただ、独学だとなかなかそうはいかないと思います。
そんな時はSNSなどで同じく検定を受ける人と繋がりを持ってみるのもおすすめです。
モチベーションの維持や、有益な情報が入ってくる可能性もあります。
インターネット上の情報をうまく活用する
独学だと直接技術的指導を受けることができません。
現在ではさまざまな解説動画をWeb上でみることができるので、うまく活用しましょう。
情報が古かったり偏っている場合もあるので、色々な動画をチェックするのがおすすめです。
仕込みについて
本番でよりスムーズに作業が進められるよに、道具や素材に仕込みをしておくことをおすすめします。
シルクの仕込み
シルクはそのままだと長い状態ですので、爪に合わせてカットしておきましょう。
幅を合わせる時はこんな感じで↓
また、爪に貼る側のカドもカットしておきましょう。
ハーフチップの仕込み
厚さについて
自爪との段差や幅の違いなどを考慮して、ある程度削っておきましょう。
YouTubeなどにたくさん参考になる動画があがっていますので参考にしてみてください。
Cカーブ
Cカーブについても必要であれば仕込みをしておきましょう。
- 認定モデルハンドを使用する場合
- モデルが平爪の場合
はこの仕込みをしておくことをおすすめします。
認定チップはあまりカーブが無く平爪っぽいので、この方法でハーフチップのカーブを緩やかにしておくと、チップ&ラップの際に馴染みやすいです。
ハーフチップをネイルブラシのキャップに輪ゴムで固定する。
その状態でお湯にしばらく浸ける。
写真ではみやすいようにガラス容器を使用しましたが、私はしっかり浸けられるようにマグカップを使用しました。
その後冷水に浸ける。
これをすることでカーブを調整することが可能です。
私は家にあったネイルブラシのキャップを使用しましたが、Cカーブスティックというちゃんとした道具もあるので興味のある方は試してみてください。
シャイナーの仕込み
チップ&ラップの最後にシャイナーで爪を磨いてピカピカにする工程があります。
最後にアセトンを含ませたペーパーなどでシャイナーを拭いておくと、より光沢が出しやすくなります。
パレットの仕込み
アートを描く際の絵の具用パレットについてです。
こちらに関しては3級の記事にまとめていますので、そちらを参考にしてみてください。
まとめ
今回はネイルスト検定2級に合格するためのコツをまとめてみました。
2級に関しては限られた時間でたくさんの工程をこなさなければなりません。
3級と比べれば難易度が上がり、合格率も下がります。
しかしポイントを押さえて何度も練習することで効率よく合格することが可能だと思います。