「オイスターカード(Oyster Card)」はロンドンで流通している交通カードです。
日本でいう「Suica」や「ICOCA」のようなものです。
かつてはロンドン観光では必須!と言われてきたこのカード。
現在ではApple Payなどの「コンタクトレス決済」が普及しているため、必ずしも必要ではありません。
下記にそれぞれのメリットや利便性についてまとめましたので、参考にしてみてください。
ロンドン観光にオイスターカードは必要か?
結論から言うと、必要ありません。
特に旅行などの短期間の滞在では、オイスターカードを使うよりも、お手持ちのカードやデバイスでタのッチ決算を利用する方が手軽です。
オイスターカードとは?
オイスターカードとは、ロンドンで利用できる交通系ICカードです。
日本のものと同じように、あらかじめお金をチャージして使用します。
このカードを使うことによって、通常のチケットを購入するより安く交通機関を利用することができます。
例えば地下鉄でZone1内の移動だと、
通常切符 £6.7 オイスターカード £2.8
となります。
また、1日あたりの上限金額というものがあり、ある一定金額以上利用すればそれ以上料金が引き落とされることがありません。
例えば地下鉄でZone1-3の移動だったとします。
オイスターカードの利用で1回あたり£3.70です。
Zone1-3の1日あたりの上限金額は£9.6なので、1日に3回以上この区間の移動をする場合は、£9.6以上かかることはありません。
これを「Daily Cap」と言います。
ロンドンの公共交通機関での利用方法
利用方法は、事前に券売機などでお金をチャージしておきます。
改札機やバスの、黄色いカードリーダーにかざすだけで簡単に利用できます。
オイスターカードの利便性とメリット
オイスターカードのメリットは、切符を購入するよりお得に交通機関を利用できることです。
しかし、これと同じメリットは、コンタクトレス決済でも受けることができます。
次の項目ではコンタクトレス決済について解説します。
コンタクトレス決済
コンタクトレス決済のメリットは、なんといってもその手軽さです。
タッチ決済のできるカードまたはデバイスをもっていると、それでそのままロンドンの交通機関を利用できます。
オイスターカード購入の手間を省くことができ、デポジットもかからず、帰国時に払い戻し手続きをする必要もありません。
クレジットカード・デビットカードを使ったコンタクトレス決済
ロンドンの地下鉄は、コンタクトレス決算(タッチ決算)が可能な、カードまたはデバイスをそのまま利用することができます。
この方法でも、オイスターカードを利用した場合と同じ料金、1日あたりの上限額が適用されます。
Apple PayやGoogle Payの活用方法
また、Apple payやGoogle payの利用も可能です。
スマートフォンやスマートウォッチに、クレジットカードなどを登録しておくを◎
Apple payの場合、エクスプレスカードを設定しておくとスムーズに利用ができます。
設定方法は下記を参考にしてみてください。
コンタクトレス対応のおすすめのカード
ここからはコンタクトレス決済可能なおすすめのカードをご紹介します。
日本でカードを作っておけば、現地でそのまま利用ができるのでおすすめです。
エポスカード
VISAタッチでのコンタクトレス決算可が能です。
1番のおすすめの理由は海外旅行保険がついていること。
保険に関する注意点は利用付帯のため、航空券の購入などでの利用が必要にはなります。
短期間の旅行であれば、保険にわざわざ入らなくて済むのでお得に旅ができます。
楽天カード
ポイントが貯まりやすいことが、このカードの魅力。
普段から楽天のサービスをよく利用する方には特におすすめです。
こちらも海外旅行保険がついていますが、エポスカード同様利用に条件があるため、保険を利用したい場合は事前にチェックしておきましょう。
※JCBは使用できないので注意
Wise
Wiseに関しては下記ページでも解説しているので、よかったら参考にしてみてください。
Wiseの魅力は隠れコストなしのお得なレートで換算してくれるところ。
デビットカードなので、あらかじめお金をチャージしておく必要があります。
日本円をチャージしておけばそのまま使うこともできますし、自分の好きなタイミングでポンドに換金しておくことも可能です。
オイスターカードがおすすめな場合は?
基本的にはコンタクトレス決済で十分ですが、オイスターカードの利用がおすすめな場合もあります。
滞在期間が長い場合の利便性
修学やワーキングホリデー(YMS)の場合だと、滞在期間が長口なると思います。
私も経験があるのですが、長く利用していると「カードをうまくタッチできていなかった」などの問題で、不要に料金を引かれる場合があります。
この場合、オイスターカードを利用していれば利用区間などの履歴を確認できますので、便利です。
オンラインで問い合わせて、不要に引かれた料金の返金手続きも可能です。
子ども連れの場合
コンタクトレス決済では1カードにつき1人しか利用できません。
子どもにクレジットカードを持たすことはできないと思うので、その場合はお子様用にオイスターカードを作っておくことがおすすめ。
オイスターカードとコンタクトレス決済の比較
基本的に料金面でのメリットは同じです。
購入の手間やデポジット、余ったお金の返金手続きなどの面が異なります。
短期旅行者ではれば、タッチ決済で問題ないと思います。
オイスターカードの買い方と使い方
ここからはオイスターカードの買い方や利用方法について簡単に解説していきます。
オイスターカードの購入方法
オイスターカードは空港や駅の券売機で購入が可能です。
券売機の指示に従って購入を進めていくと簡単に購入できます。
券売機の表示は日本語にできるものもあるので、安心です。
たまにTop-up(チャージ)しかできない券売機があるので、新しく購入するには「Buy」と書かれている券売機を選んでください。
初回購入時には「デポジット(カード購入代金のようなもの)」が£7かかります。
オイスターカードのチャージ方法と残高確認
こちらも券売機にて、簡単にチャージすることができます。
ちなみにイギリスではカードにお金をチャージすることを「Top-up」と言います。
またTFLのアカウントを作成することで、オンラインやアプリでもチャージや残高確認をすることが可能です。
TFL:https://oyster.tfl.gov.uk/oyster/entry.do
オイスターカードの払い戻し方法
旅行が終わり、チャージした金額が余った場合は返金も可能です。
残高が£10以下であれば、「Refund」と表記のある券売機での返金手続きが可能です。
£10以上残っている場合は、オンラインでの手続きが必要になるようです。
残高が多いと、返金手続きも面倒になるので、計画的にチャージしていくのがおすすめです。
この払い戻しは、オイスターカード購入の48時間以降でないとできません。
また、カードに期限はないので、またロンドンに来る場合はそのまま使用できます。
ビジター・オイスターカード(Visitor Oyster Card)とは
基本的には通常のオイスターカードと変わりません。
観光スポットでの割引があったりするので、いろいろな観光施設を回りたい方におすすめ。
こちらは観光客向けのカードのため、ロンドンでは購入ができません。
オンラインで事前に日本から購入することができます。
日本への郵送費がかかるので、そこは要注意です。
レールカードとの連携でさらにお得に
レールカード(Railcard)とはナショナル・レール(National Rail)が提供しているサービスです。
登録していると、ナショナル・レールのチケットがお得に購入できます。
詳しくは別の記事でまとめましたので、また参考にしてみてください。
このカードとオイスターカードを連携させることで、さらにお得に利用ができますので、長期滞在予定の方は一度チェックしてみてください。
オイスターカードでウィンザー城に行ける?
ロンドンに滞在する場合、ウィンザー城に足を伸ばす方も多いと思います。
ロンドンからほど遠くないウィンザーですが、オイスターカードは使えるのでしょうか?
結論から言うと、オイスターカードでウィンザーまで行くことはできません。
ロンドンから往復チケットを購入していく必要があります。
ウィンザーについては別の記事でまとめる予定ですので、よかったら参考にしてみてください。
まとめ
今回は「ロンドン観光にオイスターカードは必要か?」と言うテーマで記事をまとめました。
短期の滞在であれば、わざわざオイスターカードを作る必要はありません。
タッチ決済でスムーズに観光できます。
長期滞在予定の方は、オイスターカードを作ってみても良いと思います。
どうするか迷う場合は、最初はタッチ決済で様子を見るのも一つの方法です。