イギリスで定番の飲み物といえば「紅茶」ではないでしょうか?
イギリスではカフェやレストラン、本来はお酒を飲むパブまで、大抵の場所で飲むことができます。
今回は、知っていると紅茶をより楽しめる知識をまとめてみました。
イギリス紅茶の種類は?
イギリスでは、様々な種類の紅茶が飲まれています。
その中でも特によく見かける、イギリスで愛される代表的な紅茶をまとめてみました。
アッサム
インド原産の紅茶で、芳醇な香りが特徴的。
濃厚な味わいがミルクやチャイによく合います。
セイロン
スリランカ原産の紅茶。
クセが少なく飲みやすいことが特徴。
アールグレイ
ベルガモットの香りをつけたフレーバーティー。
爽やかな香りが特徴で、とても人気の種類です。
イングリッシュブレックファスト
イギリスでは定番のブレンドティー。
国や渋みが強めで、ミルクとよく合います。
ラプサンスーチョン
中国原産の紅茶です。
スモーキーな香りが特徴的で、さっぱりとした味わいです。
イギリス紅茶の歴史と文化
ここからはイギリスと紅茶に関する、歴史や文化をご紹介します。
紅茶文化が広まった理由や、なぜコーヒーよりたくさん飲まれるようになったかなど、興味のある方は読み進めてみてください。
こういった背景を知っていると、より紅茶を楽しむことができると思います。
紅茶がイギリスに広まった理由と歴史的背景
紅茶がイギリスに広まったのは17世紀後半、東インド会社による貿易が発端です。
当初は貴族階級を中心に飲まれていましたが、18世紀に税金が下がったことで一般市民にも普及しました。
特に18世紀後半の産業革命の影響で、紅茶は労働者の間で手軽に楽しめる飲み物となりました。
また、アフタヌーンティーが広まった19世紀には、紅茶はイギリス文化に深く根付き、社交や日常生活に欠かせない存在となりました。
このような背景から、紅茶は国全体に広がり、今日のイギリスの代表的な飲み物として定着しています。
イギリスが「紅茶の国」として知られるようになった経緯
イギリスが「紅茶の国」として知られるようになったのは、王室と上流階級による影響が大きいです。
特に、17世紀にチャールズ2世の妻キャサリン・オブ・ブラガンザが紅茶を好んだことが、貴族間での流行を促進しました。
さらに、18世紀に紅茶の消費量が急増し、日常的な飲み物としての地位を確立しました。
19世紀には、アフタヌーンティーが社交の場として浸透し、紅茶はイギリス文化の象徴となりました。
このように王室や上流社会の影響と産業革命が重なり、イギリスは「紅茶の国」として広く知られるようになったのです。
紅茶とコーヒーの歴史的な関係
イギリスでは、17世紀にまずコーヒーが流行し、カフェが多くの都市に出現しました。
しかし、東インド会社の紅茶輸入が増えると、紅茶が次第に人気を博しました。
18世紀には、紅茶が王室や上流階級に好まれ、特に女性に支持されました。
一方、コーヒーは男性が集まるカフェ文化と結びついていましたが、紅茶の普及に伴い、家庭でも手軽に楽しめる飲み物として地位を確立しました。
結果的に、紅茶は広範な社会階層に浸透し、イギリスでの主流飲料として定着しました。
イギリスでおすすめの紅茶ブランド
ここからはイギリス紅茶のおすすめブランドをご紹介します。
イギリスではもちろん、ものによっては日本でも購入できますので、よかったら豆してみてください。
Fortnum & Mason(フォートナム&メイソン)
フォートナム&メイソンは、ロンドンにも店舗を構える老舗デパートです。
王室御用達で、高品質な商品が取り揃えられています。
紅茶の中でも「ロイヤルブレンド」が有名です。
アッサムとスリランカのブレンドで、上品な香りと甘味が特徴。
Twinings(トワイニングス)
英国初の紅茶専門店「ゴールデンライオン(The Golden Lyon)」をオープンさせたことで有名。
歴史ある老舗の紅茶ショップです。
方s¥フナ種類を取り揃えるトワイニングスですが、特に「レディ グレイ」がおすすめ。
アールグレイをベースにした、トワイニングスオリジナルのブレンドティーです。
柑橘系の爽やかな香りが印象的です。
また、代表的な種類の紅茶を飲み比べることができるこちらもおすすめ。
Ringtons(リントンズ)
こちらは古くから宅配販売を続けています。
実店舗は世界に1店舗しかなく、日本の大阪にあります。
宅配しかやっておらずスーパーなどにも商品は置かれていないので、知名度は低めですが、歴史ある紅茶専門店です。
「トラディショナル」や「ブレックファスト」、「ゴールド」が人気で、どれもミルクとよく合います。
紅茶の美味しい入れ方
せっかく紅茶を淹れるなら、より美味しく飲みたいですよね。
基本的な紅茶の入れ方や、種類によっての入れ方の違いについてもまとめてみました。
紅茶の正しい淹れ方【ティーバッグとリーフティーの違い】
紅茶の淹れ方は、ティーバッグとリーフティーで少し異なります。
ティーバッグは手軽で短時間で抽出できるため、忙しい時に便利です。
90〜100℃のお湯で、パッケージの表示時間抽出するのが基本です。
一方、リーフティーも茶葉の種類によって異なり、適切な温度と抽出時間を守ることが重要です。
リーフティーは茶葉が十分に広がり、より豊かな風味が引き出されるため、ティーポットを使うのがおすすめです。
紅茶の種類や好みに応じて、丁寧に淹れることで最高の味を楽しめます。
ティーポットを使った本格的な入れ方
ティーポットを使った本格的な紅茶の入れ方では、いくつかのポイントがあります。
形が丸くて、作る分量に適したティーポットを使用しましょう。
(ポットの中で茶葉が十分に広がることが重要なため)
まず、ティーポットを事前にお湯で温め、温度を一定に保ちます。
次に、茶葉の量は1人分につきティースプーン1杯です。
お湯は沸騰させ、茶葉にしっかりと浸透させるため、3〜5分間の抽出時間を守ります。
抽出が終わったら、すぐに茶こしでカップに注ぎ、余分な渋みが出ないようにしましょう。
こういった茶漉しを使うと便利です。
茶漉し付きのティーポットもありますが、洗いにくい形状であったり、茶葉が広がりにくい構造になっていたりするので、こういった茶漉しを使うのがおすすめ。
イギリスで買った紅茶 日本でのむと味が違う?
イギリス土産やで買ったものや、輸入品などの本場のイギリス紅茶。
日本でそのまま飲むと、なんだか味が薄かったりしませんか?
また、現地で飲まれたことがある方は味が違うと感じることもあると思います。
その原因は水の違いです。日本では一般的に軟水ですが、イギリスでは硬水。
それぞれの壬生に合わせてブレンドされているので、このような味の違いが起きます。
せっかく買った紅茶、美味しく飲む方法はないのか?と調べたところ、「ロンドン ティーハウス」さんがこのような記事を書いてくれていました!
イギリス紅茶の飲み方
イギリスで紅茶といえば、ミルクティーですよね。
ミルクティーの入れ方やそれにまつわる話、アレンジ方法などもまとめてみました。
イギリスでの一般的な飲み方
イギリスでは、紅茶をミルクティーとして楽しむのが一般的です。
作り方の基本は、まず紅茶を濃いめに淹れることです。
ティーポットやカップで紅茶をしっかり抽出し、その後に温めたミルクを加えます。
ミルクの量は好みによりますが、紅茶の風味を損なわない程度にするのがポイントです。
紅茶が先?ミルクが先?
基本的にはどちらが先でも大丈夫。
どちらの方が美味しいか?と長年論争されている話題なのですが、お好きな方で大丈夫です。
ミルクを先に入れる「ミルクインファースト」と、紅茶の濃さを調整するために紅茶を先に注ぐ「ミルクインラスト」どちらも一般的です。
紅茶に合うアレンジ
紅茶にレモンや砂糖を加えることで、味わいを豊かにするアレンジが楽しめます。
レモンティーは、紅茶の渋みを抑え、爽やかな酸味を加えるため、特にストレートティーに合います。
砂糖は、紅茶の甘さを引き立てるだけでなく、紅茶本来の味を際立たせるアクセントにもなります。
また、砂糖やレモンの量は好みに応じて調整でき、個々の味覚に合わせたカスタマイズが可能です。
これらのアレンジを使って、より自分好みの紅茶を楽しむことができます。
紅茶に合わせるお菓子やフードのおすすめ
紅茶に合うお菓子やフードとして、スコーンやビスケットが定番です。
特に、スコーンにクロテッドクリームやジャムを添えると、紅茶の優雅な味わいが引き立ちます。
また、ショートブレッドやフルーツケーキも、紅茶の香りとよく調和します。
軽食としては、サンドイッチやチーズトーストなど、塩味のある食べ物も紅茶との相性が良いです。
特に、アフタヌーンティーでは甘いお菓子と塩味の軽食を組み合わせることで、バランスの取れた味わいが楽しめます。
紅茶の種類に合わせたペアリングを試すことで、さらに豊かなティータイムを楽しめます。
まとめ
今回は、イギリス紅茶をより楽しむための方法をまとめてみました。
様々な種類やメーカーがあり、いろいろ試してみることも楽しいですよ。
ミルクティーにしたり、アレンジしてみたり、お菓子とのペアリングを試してみたり、お好みの楽しみ方を見つけてみてください。