私はもともと趣味でネイルを楽しんでおり、その延長でネイリストと言うお仕事に興味を持ちました。
それではまずはじめに、何をしたら良いのか?
私が思い浮かんだことは、
- 資格を取る
- サロンに就職して経験を積む
の2つでした。
しかし、未経験かつ無資格で雇ってもらえるサロンはほとんどありませんでした。
実際に求人に応募したりもしたのですが、なかなかうまくいかず・・・
さらには研修に高額な費用がかかるサロンもあり、それならばまずはきちんと勉強して資格を取ったほうが良いのでは?と考えるようになりました。
実際に受験&合格した経験をもとに記事を書いてみたので、参考にしていただければ幸いです。
ネイリスト技能検定(JNEC主催)とは?
ネイリスト技能検定は、ネイルアートやネイルケアに関する技術や知識を証明する資格試験です。
検定は日本ネイリスト協会(JNA)が主催し、初心者から上級者まで幅広いレベルが存在します。
初心者向けのネイリスト技能検定3級から始め、技術や知識を習得して段階的に上のレベルを目指すことができます。
逆に無資格でいきなり2級を受ける、といった飛び級はできなくなっています。
ネイリスト技能検定3級取得のメリットは?
ネイリスト検定3級を取得するメリットは主に、以下のものがあります。
- 就職、転職の可能性
美容業界での就職や転職の際に、資格取得者としての価値が高まります。
※ネイルサロンの採用条件として「ネイリスト検定2級やジェルネイル検定中級取得者」とされている場合が多いですが、2級を受験するためには3級に合格していることが条件となっています。そのため、3級合格がプロのネイリストへの第一歩となります。
- 独立開業の道
ネイリストとして独立開業する際に、資格取得が信頼や信用を築く上で役立つ。
- 趣味としての活用
ネイルアートやネイルケアを趣味としてより一層楽しむことができる。
ネイリスト検定3級の受験資格は?
ネイリスト検定3級に関しては、義務教育を修了していれば誰でも受験可能です。
ネイリスト検定3級の合格率は?
ネイリスト技能検定3級の合格率は、2024年秋期で91.4%と高い傾向にあります。
2024年度に関しては、冬〜から秋の合計4回で合格率が全て90%を超えています。
多くの受験者が合格する傾向があり、初心者向けの試験として取り組みやすいとされています。
ただし、合格率は受験者の学習状況や努力次第で変動するため、しっかりと準備をして臨むことが重要です。
ネイリスト技能検定3級の試験内容
試験内容について簡単にまとめました。
内容や規定は変更されることもあるので、詳しくは最新の公式試験要項をチェックされることをおすすめします。
事前審査(10分)
テーブルセッティングや衛生管理などについて審査されます。
実技試験(65分)
38点以上(50点満点)で合格。
ネイルケア
主に道具の使い方などがみられています。
- ファイル・エメリーボードの使い方
- ラウンドの仕上がり
- プッシャー、ニッパーの使い方
- クリーンナップの仕上がり
ネイルアート
主にカラーリングやアートのクオリティが見られています。
- カラーリングに色ムラなどがないか
- ラインどりがきれいか
- テーマに相応しいアートが施されているか
筆記試験(30分)
マークシート形式。80点以上(100点満点)で合格。
ネイルの歴史や基礎知識を問われます。
必要なものは?
ネイリスト技能検定で必要な道具などは、下記の記事にまとめているので参考にしてみてください。
受験までの流れ
ここからは受験までの流れを紹介します。
何から始めて良いかわからない方は参考にしてみてください。
また、合格のコツをまとめた記事も作成してみたのでそちらもぜひチェックしてみてください。
1.検定試験要項の確認
検定試験要項には、日時や申し込み方法などの基本的な情報から、注意事項や減点・失格対象となる項目などの重要な情報が記載されています。
3級の箇所にじっくり目を通しておきましょう。
検定試験要項はJNECの公式ホームページでダウンロード、または取り寄せが可能です。
2.学習計画を組む
独学で受験するのか?スクールに通うのか?
いずれの場合も自分にとってどれくらいの対策期間が必要か逆算して、受験する時期を決めましょう。
3.モデル受験 or 認定ハンド受験?
試験では、
- モデルさんを連れて受験する方法
- JNEC認定のモデルハンドを使用する方法
の2通りの選択肢があります。
これは検定申し込み時に申告する必要があるので、申し込み前に決めておかなければいけません。
私はJNEC認定のモデルハンドを使用しました。
理由や練習方法などは下記記事にまとめています。
4.申し込み
3級の受験料は6,800円です。
受験時期が決まったら申し込み期間などを確認し、申し込みをしましょう。
5.道具を揃える
1からそろえるとなると、さまざまな道具を揃える必要があります。
ネイリスト検定3級で必要な道具などは、下記の記事にまとめているので参考にしてみてください。
また、道具がそろったら1度テーブルセッティングをしてみることをおすすめします。
自分が使いやすい道具の配置(トレーの中など)を確認してみましょう。
6.採点基準の確認
JNECの公式ホームページで、採点基準が公開されています。
試験はこれをもとに採点されるため、とても重要なポイントが詰まっています。
試験要項と同じく、必ずよく確認しておきましょう。
7.実技の練習
実技の練習は独学ではなかなか難しいと思いますが、YouTubeにたくさんの動画が上がっています。
それらを参考に、まずはケアやアートなど少しずつ練習していき、慣れたら通しで練習していきましょう。
8.筆記試験対策
過去問が載っている「JNEC ネイリスト技能検定試験 筆記試験 公式問題集」で学習を進めましょう。
試験内容はこの問題集からそのまま出題されていますので、これを何度か繰り返しやれば問題ないと思います。
問題集とは別に教科書もありますが、私は教科書は使用しませんでした。より理解を深めたい方は教科書もあると良いかもしれません。
また、実技試験に落ちてしまい筆記試験のみ合格した場合、次回3級受験時は筆記免除となります。
9.前日の確認
試験前日には必ず準備をしておきましょう。
確認するべき項目は
- 道具は清潔な状態であるか?
- 品名ラベルがきちんと貼れているか?
- 受験票は持っているか?
- 試験会場への行き方
など、当日に焦らないためにもチェックを済ませておきましょう。
試験対策は独学?スクール?
結局のところ独学でいいのか?スクールへ通った方がいいのか?と迷うと思います。
個人的には最短で合格を目指すのならスクールに通うことをお勧めします。
私の場合はプロの方に教えていただいたのですが、独学でネイルをやっていた頃についてしまった「変なクセ」をなおすのに苦労しました。
また、2級以降の話ですが独学で勉強されていたネイリストの方も「独学だったため、最新の情報が手に入りにくく何度か落ちてしまった。これなら最初からスクールに通った方が時間もお金も節約できたのに」と、後悔されている方もいました。
3級以降も、2級・1級・ジェルネイル検定など、続けて他も受験される場合はスクールに通うことをおすすめします。
「とりあえず3級だけ受けてみたい」という方は独学で挑戦してみても良いかもしれません。
また、条件を満たせば費用を抑えつつ職業訓練校で学ぶことも可能です。
まとめ
今回はネイリストと言う職業に興味をもち、「まずは資格を取ってみたい!」と言う方に向けて記事をまとめました。
実際に受験し、合格した経験談も交えたので、参考になれば幸いです。
未経験の方だと、独学では検定の内容や流れをつかむまでは、時間がかかるかも知れません。
また、ネイリスト経験者の方でも実際のサロンワークとは異なる点が多く、戸惑うかもしれません。
個人的には、合格への1番の近道はスクールに通ってコツを教えてもらったり、最新の情報を共有してもらうことだと思います。
しかし、独学でも合格されている方も実際にいるので、YouTubeなどの動画教材などもうまく利用して、挑戦するのも良いかもしれません。